28Dec

『长篇故事・2ch』我和宅与公主殿下(二十三)

时间: 2016-12-28 分类: 我和宅与公主殿下 作者: 鹳

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语言:   大陆 港澳 台湾

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676 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   sage 投稿日:04/10/04(月) 23:22:15

自宅最寄り駅のカフェ。

改札を通過する乗降客が見渡せる席に姫様はいた。

ぎこちなく手を振るぼく。

彼女は急いでやって来て、ぼくの額に手を当てると困ったような顔をした。

熱があるね。ぜんぜんよくなってない。と言った。

彼女はスーパーに寄ってから行くと言い、タクを捕まえてぼくを押しこんだ。

离我家最近的咖啡厅。

公主坐在通过检票口的乘客能一览无余的座位上。

我僵硬地挥了挥手。

她急忙跑过来,把手放在我的额头上,然后露出困扰的表情。

还在烧呢。完全没有好转。她说道。

她拦了一辆出租车把我塞了进去,说先去趟超市。

 

風邪もここまでひどいと、歩くことさえつらい。

彼女はその日、フロッピィのことはひと言も口にしなかった。

ぼくはというと、気まずさを感じながらもやはり口にはできなかった。

そうしたとたん、彼女の触れてはいけない何かが溢れる気がしたからだ。

ぼくの知らない何か。だけどとてつもなく厄介だということは、なんとなく分かった。

彼女自身、おとぎ話の最初の滑りだしをどうやって扱うか

もてあましているようにも見えたからだ。

感冒严重到这种程度,连走路都很艰难。

那天,软盘的事她只字未提。

我感到了尴尬,但也还是无法开口。

因为刚想这么做时,我察觉到了环绕着她的,我所不能去触碰的什么东西。

我隐约的明白了,那是我所不知道的,非常麻烦的什么。

因为,关于会如何对待那最初说漏嘴的童话

她自己也正在困扰着

 

 

 

 

 

どうしたことか罪の意識はあまり感じられなかった。

もしかすると、ぼくは彼女の口から事の真相の一部始終を

聴きたいと考えているのかもしれなかった。

目黒で過ごした夜の底に転がった、なめらかな彼女の背中。

ぼくはバッグの中身から逃げるように、彼女の細くて華奢な腕を求めた。

あの夜からぼくはほんとうは知っていた。うすうす勘づいていた。

あの中身はぼくには重すぎるんだってこと。

そして彼女にとっても。

不知为何我没有什么罪恶感。

或许,我一直想从她的口中听到

整件事情真相的始末

在目黑度过的那晚,她光滑的脊背

我像是要逃避她包里的东西,欲求着她窈窕纤细的身体

自那晚其实我已经隐约的察觉到了。

那里面的东西对我来说太过沉重。

对她也是。

 

でも、ぼくはそいつをブートしてしまった。

どこかでカチリと音がして、不可視のサーボモータが静かに作動をはじめ、長い夜を巻き取ってゆく。

もちろん停止スイッチなんてない。

夜が巻き取られて消えてなくなってしまうまで機械の動作は続く。

そのときぼくはどこで何をやってるんだろうな。

少なくとも姫様はぼくの側にはいない気がした。

但,我终究还是启动了。

某处发出了咔咔的声音,看不见的微电机开始了运作,缠绕上整个漫长夜晚。

当然,没有停止按钮。

直到夜晚被卷走消失为止,机械持续地运作着。

那时我在哪儿正在做什么呢。

至少公主没有在我身边。

 

 

頭が痛かった。熱はひどくなる一方だった。

タクが見覚えのある郊外型ショッピングモールの入り口で小さく旋回して震えて止まる。

姫様はぼくのためにレモンと蜂蜜と

それから何か細々とした雑貨を紙袋に詰めて戻ってきた。

それからショートケーキの小箱。

この前手ぶらだったから。と彼女は言った。

ぼくは鞄からクマを取りだして両手で支え、ぺこりとお辞儀させた。

头很痛。烧得越来越厉害了。

出租车在似曾相识的郊外购物中心回旋一圈后停了下来。

公主提着为我买的柠檬蜂蜜

和装有其他琐碎杂货的纸袋后回来了。

还有一个酥饼的小盒子。

上次是空手去的。她说道。

我从包里拿出小熊用两手支撑着,让它点头行礼。

 

 

彼女の気遣いには、ちゃんとお礼しなきゃいけない。

彼女はクマの頭を見て笑った。

新しい帽子。ペプシのキャップ。

クマはちょっとした帽子コレクターになりつつある。

对她的体贴,必须要好好道谢才行。

她看着熊的头笑了

新帽子。perrier的盖子。

熊正在逐渐成为一个小帽子收藏家。

 

今日書いてるときに流れていた曲

シャルロットマーティン/Charlotte Martin 「on your shore」

今天写的时候放的曲子

Charlotte Martin「on your shore」

 

751 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   sage 投稿日:04/10/06(水) 00:08:39

タクが玄関前に横づけして止まると

母が待ちかまえていたように玄関から出てきた。

まるでぼくの帰宅を知ってたみたいだ。

なんでだろう?

たぶん不思議そうな顔してたんだろう。

ヒロのお母さんに電話で連絡しておいた。と彼女は言った。

出租车停靠在门前后

妈妈从门口出来了,就像在等着我们一样

简直像是知道我要回家。

为什么?

我肯定一脸不可思议的表情吧

提前跟弘的妈妈打电话联系过了。她说道。

 

 

二度も突然やって来るわけにはいかないんだし。

お互い様でしょ。と言って彼女はつくったような無表情になった。

彼女の顔から笑顔が消えるとひどく冷たく見える。

彼女はぼくが見たフロッピィのことをほのめかした。

ヒロのシステム手帳とケータイの中身ををすべて拝見しました。

ヒロの住所と会社の住所。太田君の住所と、その他すべてのアドレス。

重要なところはぜんぶわたしのメモリに転載済みなんだから。

まぢですか。

毕竟不能两次都突然来访呢。

那是彼此彼此吧。这么说着她脸上没了表情。

她脸上的笑容敛去神色变得非常冷淡。

她在暗示我偷看她软盘的那件事。

弘的笔记本和手机里面的东西全都看过了。

弘的住所和公司所在地。太田君的家,还有其他所有的邮件。

重要的地方已经全部转发到我的储存设备里了。

真的假的。

 

すると、ぼくのお気に入りのパンチラサイトもばれたんだろうか。

ってことは、ほんとは制服ミニスカ好きってこともばれたんだろうか。

飲んでるときに教えてもらい、たしかURLを手書きで1ページに大きく書いたはずだ。

彼女ならURLを一度開いてみるくらいのことはやったかもしれない。

それからオタ。ごめんよ。おまえの圧縮前の名まで知られてしまった。

ぼくは叱られた子供みたいに、シートで小さくなるしかなかった。

クマを握ったままなのでよけい間抜けに見えたはずだ。

这样的话,我喜欢的内裤走光网站也暴露了么。

也就是说,其实我真的是个制服控这件事也暴露了么。

那是喝酒的时候别人告诉我的,我记得把URL大大地写在了第一页上面。

她的话估计肯定会把URL打开看一下。

宅。抱歉了。连你压缩之前的名字都被知道了。

我就像个被责备的孩子,站在那里被骂的越来越小。

而且还抱着熊,看起来肯定更傻了。

 

 

母の小言がぼくをとらえる前に、2階自室へ急いだ。

姫様も心得てて、母の注意を自分に集め、いつの間にか台所へとふたりで消えてしまった。

シャツを脱ぎ捨て、ネクタイを放り投げ、ユニクロのスウェットに着替える。

カーテンを開けると、灰色のたくさんの雲に反射した光が部屋の中に溢れた。

よく晴れた日の日射しは部屋に暗い影をつくる。

曇った日のほうが部屋の中は明るい。

均一にまわった光の中では、ぼくの部屋はあまりにもふつーに見えた。

なんの面白みもない、個性の欠片すらない仕事に忙しい独身男の部屋。

在被老妈的牢骚淹没之前,我赶紧去了二楼自己房间。

公主也心领神会,让老妈的注意力转移到自己身上,不知何时两个人去了厨房。

脱下衬衫,扯下领带,换上优衣库的衣服。

拉开窗帘,乌云反射的光充满了房间。

晴天的日光会在房间里制造出阴影。

阴天时房间里反而会更加明亮。

在平等巡回的光中,我的房间太过普通了。

没有任何情趣,就连个性的影子也没有,忙于工作的单身男人的房间。

 

やたらと山積みになってる音楽CDも、沢山の雑誌も

音楽に造詣深いっていうよりは刹那的な趣味。

むしろオタクの嫌な臭いが漂ってきそうに見える。

ベッドに潜りこむと、ぼくは落ちるように眠った。

眠りに落ちながら、階下で姫様の笑う声を聞いた。

細くて高いのにちっともうるさくない。子守歌には最適の音域。

その子守歌には間違いなく、

ぼくを包みこんで落ち着かせてくれる魔法のような力があった。

眠りの導入をうながしてくれる、日なたの匂いにも似た清潔な安心感があった。

堆成小山的音乐CD也好,杂志也好。

与其说是对音乐造诣深,不如说是一时的兴趣更为恰当。

甚至可以说飘浮着一股家里蹲的感觉。

我钻进被窝里沉沉的睡着了。

朦胧中听到楼下公主的笑声。

声音又细又高却一点也不让人觉得吵。最合适摇篮曲的音域。

那摇篮曲毫无疑问

有着将我包裹令我安心的魔法一样的力量

有着催人入睡,像阳光的味道一般的安心感

 

752 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   sage 投稿日:04/10/06(水) 00:09:15

汗をかいていた。

夕食を運んできてくれた彼女の気配で目覚めたとき

布団の中はもう病人の匂いに湿っていた。

彼女はぼくの胸に、冷たいひんやりとした指先を置き

「ヒロかわいそう」と言った。

「ごめんね。今夜はずっといっしょにいてあげるね」と言った。

我出了一身汗。

察觉到帮我把饭端过来的她的气息时

被子里已经被病人的味道沾湿了

她把冰凉的手指放在我胸口上

说「弘好可怜」

「对不起呢。今晚会一直和你在一起的哦」

 

ごめんね、と謝るのは横須賀の夜のことかな、と思った。

そう聞いたとき、ぼくは彼女が横須賀を訪れたことを

やっぱりちっとも後悔してなくて、満足しているんだと確信した。

だからここにいるよ。

ヒロのそばにいるよ。

そんな意味かなと思った。

本意がつかめず、いぶかって姫様をみつめると、自然に目が合った。

对不起。是对横須賀那晚的歉意吗

听到那句话时,我确信了

她对去横須賀这件事果然一点也没有后悔,感到很满足

所以我在这里哦。

在弘身边哦。

我觉得是这种意思。

无法捕捉到本意,我诧异的看着公主,自然的对上了视线。

 

 

優しげなのになんとなく怒ってる感じもする、

カラコンでもないのに、うっすらとブラウンの混じった大きい瞳。

ぼくの知らない風景をたくさん映してきたんだろうな。

渋谷の町はずれのドラム缶と焚き火に燃えあがる、いろんな欲望の光彩。

虹彩に刻まれた残酷な風景。閉じることもかなわなかった。

姫様はそのぜんぶを受け止めるには若すぎたんだと思う。

すすり泣きと落胆。

很亲切却不知怎的带有生气的感觉

明明不是美瞳,却隐隐的混着棕色的大大的瞳孔

一定映照出了许多我不知道的风景吧

涉谷的金属桶,燃烧的篝火,各种各样的欲望的光彩

刻在虹膜上的残酷的风景。就算想合上也办不到

让公主背负这一切还为时过早。

啜泣和心灰意冷。

 

そうやっていくつもの晩を過ごしてきたんだろうな。

いまでも帰る家すらない。

姫様はいつだって、家には帰りたくないと言った。

それを実行に移すために若い女の子がとれる選択肢は

たぶん、いくつもない。

姫様の瞳の奥に眠る風景。

她一定那样度过了许多个夜晚吧。

现在也连回去的地方都没有。

公主不管什么时候,都说不想回去。

为了实行那个的年轻女孩子的选择

也许,并没有很多

沉睡在她瞳孔深处的风景。

 

ネオンサインと、その明滅に沈む渋谷の街。

でも、よく考えてみろ。とぼくは自分に言った。

ぼくにしたところで、それは同じなんだ。

ぼくだけが特別じゃないんだ。

ぼくは金を支払い、気の済むまで

彼女を渋谷の夜の中に縛りつけようとしている。

霓虹灯闪烁明灭的沉睡的涉谷街道。

但,好好想想。我对自己说。

就算是我,也并没什么不同。

并不是我才是特别的。

我也想用金钱,将她束缚在涉谷的夜晚中

直到我满足为止。

 

753 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   sage 投稿日:04/10/06(水) 00:09:54

プラスチックの白いスプーンが

やけに子供っぽく見えて

姫様がそれを手にしたとき、ぼくは自分で食べる。と言った。

照れくさかった。

起きるのは面倒だったし、正直食欲はまったくなかった。

でも姫様がわざわざ作ってくれた雑炊なら、食べる。

無理しても残さず食べる。

塑料的白色勺子

看上去格外地孩子气

公主把手伸向它时,我说,我自己吃。

太难为情了。

起身很麻烦,说实话我完全没有食欲。

但如果是公主特意为我做的菜粥,我吃得下去。

就算是勉强也要吃的一点不剩。

 

いつの間にかストーブに火が入れられていて、部屋は暖かだった。

彼女はぼくが食べる横で

どうやって作ったかとか、ちょっとした工夫があるとか

母といろいろ話しをしたとか、とりとめのない話をした。

そのうち、興味が部屋に積まれたCDに向けられ

そのうちの一枚を借りてってもいいかと訊いた。

ぼくは、ただうんうんとだけ頷いた。

言葉を口にしようとすると咳になる。それに体が重かった。

不知何时炉子点了起来,房间里很暖和

她在我吃的时候

说这粥是怎么做出来的之类的,稍微花了一些功夫之类的

说和母亲聊了很多之类的,就这样漫无边际地说着

说着说着,兴趣转移到了堆积在房间里的CD

问能不能向我借一张。

我只是「嗯嗯」地点了点头。

身体很沉重,一说话就会咳嗽。而且身体很沉。

 

 

 

それから雑炊が美味くて、食べてるうちに食欲が湧いてきたほどで

そっちに集中してたせいもある。ぼくはサラダまできっちり平らげた。

ごちそうさま。手を合わせると彼女は喜んでくれた。

ベッドに横になって、目を閉じる。

彼女の指先を唇に感じた。

形のいいネイルのさきっちょが、ぼくの口の上をかすめて踊る。

彼女は何かの歌を歌っていた。かすれるほど小さい声で。

而且菜粥非常好吃,吃着吃着就开始有了食欲

也有注意力集中在上面的原因,我连沙拉也一起吃光了

多谢款待。我合上手掌,她非常高兴

躺在床上,闭上眼睛。

嘴唇上感觉到了她的指尖

漂亮的指甲的前段,掠过我的唇跳跃着。

她在用沙哑微弱的声音,唱着什么。

 

 

そして歌いながらぼくにこう訊いた。

「どこまで分かったの?」

フロッピィのことだと思った。すぐにそうだと分かった。

ぼくは何も言わなかった。実際理解できてることなんてひとつもない。

だから答えることができなかった。

「ヒロ。お願いだから、ヒロからは見えないわたしを追いかけないでね。

そこで立ち止まってね。もうじき終わるから。もうちょっとでぜんぶ終わるから」

彼女はそう言って、ぼくのお腹のあたりに頭を重ねた。

一边问我

「了解到什么地步了?」

我马上就明白了。她在说软盘的事。

我什么都没有说。实际知道的事情一点都没有。

所以无法作答。

「弘。拜托了,不要追寻那看不见的我了。

就在那里停止吧。马上就会结束的,很快一切都会结束的。」

她说着,把头贴在了我的腹部上。

 

 

もうちょっとですべて終わる、と言った。

間違いなくそう言った。

ぼくは目を閉じたまま、何も答えなかった。

やっぱり重すぎる。

ほらみたことか、とオタの叫ぶ声が聞こえる。

あの夜はどのくらい巻き取られたんだろう。

马上所有就会结束的,她说了。

毫无疑问这么说了。

我闭着眼睛,什么都没回答。

还是太过沉重了。

你看我就说嘛,我似乎听到了宅的喊叫声。

那一夜到底被取走了多少呢。

 

 

ぼくらにはあとどのくらいの時間が残されてるんだろう。

何も答えないまま、ぼくは眠りの中へ逃げこんだ。

彼女の声。

それは細くて子守歌にはぴったりのやわらかさ。

ここにいるよ。

ヒロのそばにいるよ。

我们还剩多少时间呢。

没有回答,我逃向了梦乡。

她的声音。

软软的,那是刚好适合摇篮曲的细细的声音。

我在这里哦。

在弘的身边哦。

 

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鹳

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Comments
已有 8 条评论 新浪微博
  1. 同花大顺!

    在逃犯?

    1月1日 21:47 回复
  2. 同花大顺!

    是身患绝症的她吗?

    1月1日 21:39 回复
  3. azure

    很多人吐糟這種寫作手法
    可是我懂
    這種零零碎碎又強裝文藝的寫法多半是要邊回憶痛苦的記憶邊寫下來的吧..

    2016年12月29日 10:35 回复
  4. 这种写法要看得很认真,很累,不过倒是很有实感。果然作者描写功夫不到家吗

    2016年12月29日 00:16来自移动端 回复
  5. Hentai93

    呀,鹳的翻译好有感觉呢

    2016年12月28日 22:20来自移动端 回复
  6. 这种叙事手法 看了这么久还是觉得很别扭…

    2016年12月28日 22:06来自新浪微博1 回复
  7. 炤炤穆穆

    悲剧?

    2016年12月28日 21:38来自移动端 回复
  8. Devilsarms

    可恶啊我好像猜到结局了…不甘心,真不甘心

    2016年12月28日 21:26来自iPhone 回复
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