『长篇故事・2ch』我和宅与公主殿下(二十一)
618 名前:70 ◆DyYEhjFjFU sage 投稿日:04/10/03(日) 16:34:16
6日目の朝。遅い時間。
姫様に揺り起こされて目覚めた。
最後の日だっていうのに、体がさっぱりいうことを聞いてくれなかった。
熱はいくらか治まってたけど眠くてしかたなかった。
彼女がコンビニで買ってきてくれたスープとパンを時間をかけて食べ
お礼を言って、彼女にはもう帰るよう勧めた。
6日清晨,比较晚的时间
被公主摇醒了
明明是最后一天,身体却完全不听使唤
烧是退了,但还是困得不行
花了不少时间吃掉了她从便利店买来的汤和面包
对她道了谢,劝她回去
楽しかった新年の数日。もう充分だ。
これ以上引きとめても可哀想だし。
午後も眠って過ごしてしまうだろうし。
彼女は何も言わなかった。
ぼくの手からパンの包みをとって捨ててくれ、
飲みきれなかったスープを引き受けてくれた。
新年里美好的数日。对我来说已经足够了
再抓紧不放手就太可怜了。
反正下午也会在沉睡中度过吧
她什么都没说
从我手里拿过面包的包装扔掉
把我没喝完的汤接了过去
それから彼女は裸になってベッドへ滑るように潜りこんできた。
ひんやりとした彼女の肌。
シーツの衣擦れの音。
長い髪が、かわいいおっぱいに垂れてふんわり揺れる。
寝てないから、寝る。と彼女は言った。
午後から雨が降りはじめた。
ホテルの部屋はもの音ひとつなくて
然后她脱了衣服钻进了被子
她冰凉的肌肤。
床单与布料摩擦的声音
长长的头发,垂在她可爱的胸前轻飘飘地摇动
昨晚没睡,睡一会儿。她说
午后下起了雨
宾馆的房间里没有一点声音
午後の美術室みたいな冷たい静けさがあった。
サイドテーブルの上の時計の振り子が
モーターの入ったガラスドームのなかでくるくる回転している。
午後1時を過ぎた頃に、彼女の寝息を聞いた。
ぼくの記憶はそこで途切れていた。
後に残ったのは浅い眠りの中で見た夢。
いまとなってはどうでもいい、アジアのどこかの街並みと
一枚のフロッピィディスク。
安静的就像是午后的美术室
墙边小桌上表的指针
在半圆形的玻璃罩子里滴答滴答的转动
下午一点时,听到了她的酣睡声
我的记忆在那里就中断了
之后剩下的就是在浅睡中做的梦
事到如今已经无所谓了,亚洲某处的街道
一张软盘
619 名前:70 ◆DyYEhjFjFU sage 投稿日:04/10/03(日) 16:35:37
暗い部屋の中でまた目覚めたとき
彼女はもういなかった。
クロゼットからも、バスルームからも
彼女がここにいた痕跡すらすべて消え失せていた。
シンクの回りにまき散らされた化粧品も
ベッド脇にあった紙袋の山も
在漆黑的屋子里再次醒来时
她已经不在了
壁橱也是,浴室也是
就连她在这里存在过的痕迹都全部消失了
散布在水槽周围的化妆品
床边堆积起来的纸袋
一切合切が突然この部屋から切り取られて魔法のように消失した。
電源が投入されて待機画面になったままのノートPC。
サイドテーブルにあった一枚のメモ。
ぼくはふらつきながら、トイレへ立ち、そのあとで
冷蔵庫からペリエを取りだしてがぶ飲みした。
焦って飲んだせいで鼻に逆流して、止まらない咳になった。
所有的一切都像是被施了魔法一样突然从这个房间里消失了
只剩下保持着待机状态的笔记本电脑
以及墙边小桌上的一张便条
我摇摇晃晃的,去了厕所,然后
从冰箱里拿出一瓶perrier大口灌了下去。
因为喝的太急逆流到了鼻腔里,导致我不住的咳嗽
日が落ちてから熱が体の内側から再び沸き起こり
燃えるように熱かった。
体がひどくだるく、鉄みたいに重く、関節がぎしぎしときしむようだった。
ライトのボリュームに手を伸ばしてなんとかねじることができた。
メモにに残された筆跡は達筆で、こう書かれていた。
日落之后高烧再次从体内沸腾起来
热的就像是燃了起来。
身体沉重的就跟铁块一样,异常地疲倦,关节嘎吱嘎吱地发响
把手摸向灯总算是够到了开关
便条上的字迹非常漂亮,这么写着
また熱が出るのかな。
ちょっと心配です。
だからクマを置いていきます。
クマがヒロを見張っています。
このクマはわたしの命より大切です。
だからまたわたしに電話して
必ずわたしのバッグに戻してください。
会不会再烧起来啊。
我有点担心。
所以我把熊放在这里。
熊会帮我好好守着弘。
这个熊比我的生命更重要。
所以一定要再给我打电话
让它回到我的包里。
p.s.
ヒロの大切なお友達に連絡しておきました。
遅くならない時間に迎えにきてくれるはずです。
それまでベッドを出ないように。
おっけい?わかった?
p.s.
我联系了弘的好朋友
应该要不了多久就会来接你。
在那之前不要离开床。
ok?知道了吗?
恵子
恵子
620 名前:70 ◆DyYEhjFjFU sage 投稿日:04/10/03(日) 16:37:36
姫様はアドリブがきく。
彼女のあどけない仕草とか
細くて色っぽい声とか
綺麗な顔立ちに誤魔化されて肝心なことを忘れていた。
頭のいいこなんだ。
姫様は。
公主的演技非常好。
她孩子气的举止
细细的而又性感的声音
漂亮的脸蛋,让人往往会被这些迷惑而忘记
公主
她是很聪明的。
部屋の電話が鳴り、フロントから来客を告げられた。
午後10時をまわったあたり。
部屋にオタが入ってきたとき、ぼくは床に座りこんで鼻水を垂らしていた。
拭き取る気力もなかった。
「面倒かけやがって」
オタは入ってくるなりそう言った。
でも言葉ほど刺は感じられなかった。
房间里的电话响了,前台说有客人来了。
差不多在晚上十点左右
宅进房间时,我正坐在地板上流着鼻涕。
连擦拭的力气都没有。
「净给我添麻烦」
宅一进门就说
但语气并不像他说出的话那样刺耳
ぼくはわけが分からずにオタにごめんと、なんども謝った。
オタは外に出るのが嫌いなんだ。
ところがここまではるばるやって来てくれた。ぼくのために。
オタは車を持っているヒキだ。
廃車寸前の四駆。
ぼくはその助手席に収まって鼻水を垂らし続けた。
我搞不清楚状况,对宅道歉了好几次
宅讨厌外出。
但还是大老远的来了。为了我
宅是有车的家里蹲。
马上就要报废的四驱
我坐在副驾驶不断地流着鼻涕
車がウインカーを点滅させてどこかの交差点を曲がったとき
オタはこう言った。
「前言撤回だ。おまえの嬢様はできがいい。
できのいい女はおまえにはもったいない。
だからもう手を出すな。
ホテルの精算も済んでた。
车闪烁着转向灯在某个路口转弯时
宅这么说
「前言撤回。你的小姐很出色
这么出色的女人配你太浪费了。
所以不要再出手了。
酒店的钱也已经交过了。
送られて来たメールは丁寧で簡潔で、二重敬語もなかった。」
だからきれいさっぱり忘れろと言った。
おまえの手にはおえない、と言った。
それから、ぼくは泣き出した。声に出して。
ほんとにごめんな。オタ。
愛してるよ。心底。
发过来的邮件简洁而又礼貌,也没有出现双重敬语」
所以我说干干净净地忘掉吧
你是应付不了的
然后,我大声地哭了出来。
真的很对不起。宅。
我真的爱你哦。打心底。
車が自宅に到着する前にぼくは嘔吐してゲロった。
四駆のシートに派手にまき散らした。
ところがオタは窓を開けただけで、何も言わなかった。
ぼくの手に握られたピンクのクマ。
鼻に近づけるとかすかにミツコの香りがする。
姫様は、このクマがぼくを見張っているといった。
でも、それは違う。ぼくがこのクマなんだ。
君のところへ帰りたくて胸が張り裂けそうだ。
ぼくはいつだって一秒たりとも間隔を開けずに君のことを考えている。
君の胸こそがぼくのいるべき場所なんだ。
在车到家之前我吐了出来。
呕吐物完美的散落在椅罩上
宅只是开了窗户,什么也没有说。
握在我手中的粉色小熊。
放在鼻子边有淡淡的香水味。
公主说,让这只熊看着我。
但,不是那样。我就是这只熊。
想要回到你身边的心情,让胸口就像要裂开了一样。。
无论何时一秒都不停歇的想着你的事
你的怀中才是我应该在的地方。
↓喜欢我们的文章请您与朋友分享
------------------------------------看趣闻需要你的帮助,详情------------------------------------
辛苦啦~