14Dec

『长篇故事・2ch』我和宅与公主殿下(十八)

时间: 2016-12-14 分类: 我和宅与公主殿下 作者: 鹳

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语言:   大陆 港澳 台湾

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548 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   sage 投稿日:04/10/02(土) 01:53:50

横浜を過ぎたあたりから電車は闇の中へ。

小さく区切られた田んぼに突き刺さった地方企業の看板やガソリンスタンドのオレンジ色のライトが

窓ガラスに反射した彼女の顔に重なって、視界の隅へと流れて消えてゆく。

まばらに見える民家の灯りはどこか淋しくて

たぶん彼女も同じように感じてたんじゃないかな。

ぼくの手を握る細くて長い指が

彼女の気分にリンクして弱く開かれたり強く閉じられたりした。

过了横滨之后车外就漆黑一片了

插在一块一块被隔开的农田间的本地企业的广告牌和加油站的橘色灯光

与映在玻璃窗上她的脸重合在一起,消失在我视野的角落里

稀疏的民家灯光略显寂寥

大概她也有同样的感触吧

握住我手的细长手指

随她的心情慢慢地张开又强烈的合上

 

寒くないかと訊くと、彼女は平気と答えてから

バッグをごそごそかき回し、それからピンクのクマをひっぱり出して窓ガラスに立てかけた。

クマにも外が見えるように、頭のジンジャエルのキャップを少しひねって自立するように置いた。

クマは足が短くて、胴体が異様に長い。

そのバランスの悪さが愛らしくもあって見ていると切なくなってきた。

ずっと昔、このクマはこの風景を見たことがあると彼女は言った。

我问她冷吗,她说没事

在包里胡乱翻着,从里面拿出了粉色的小熊立在窗边

为了让熊也能看到外面,把头上的姜汁饮料的盖子稍微转了一下能让它自己站着

熊的腿很短,身体异常的长

比例的不平衡也很令人怜爱,光是看着就让人有些悲伤了

很久以前,这只熊也曾见过这风景,她说

 

 

 

ただ風景の流れは今とは逆で、東京駅へむかう電車だった。

そのとき、クマのご主人様はもうこの世界にはいなかったんだと言った。

ぼくはヘッドフォンのLを外して彼女にかけてやり、ボリュームを少し大きくした。

悲しい気分とかつらい気分を、音楽は押し流す力がある。

即効性はないかもしれないけど音楽には傷を癒す力がある。

ぼくはそう信じて疑わないタイプだ。

「ウ ル サ ク ナ イ カ ナ?」

口パクと身振りで彼女に聞いてみた。

只是风景的流向跟现在相反,当时是去往东京站的电车

那时,熊的主人已不在这个世界

我把耳机的L摘下来,给她戴上,稍微调大了音量

音乐有驱赶悲伤与痛苦的力量

虽然不会立刻见效,但却有治愈伤口的力量

我是对此深信不疑的类型

「觉 得 吵 吗?」

我用口型和手势问她

 

たぶんボリュームサイズからぼくの声は聞こえない。

彼女はすぐに理解して「ヘ イ キ」と答えてくれた。

ぼくの耳から音楽がなくなって、電車の規則正しい振動音だけになった。

乗客の話し声もしない。

電車は横須賀を目指していて、それはそんなに遠い場所ではないのに

ぼくには長い時間に感じられた。

それは彼女の痛みがぼくに伝染したせいだった。

彼女のぼくの手を握るその爪が白くなっているせいだった。

大概是音量太大了所以听不到我的声音吧

她马上明白了,回答我说「没 关 系」

我的耳中没了音乐,只剩下电车有规律的震动声

连乘客的说话声也没有

电车开往的目的地是横須賀,明明不是那么远的地方

我却感觉异常漫长

那是因为她的痛苦传染给了我

是因为她抓住我手的指尖隐隐发白的原因

 

549 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   sage 投稿日:04/10/02(土) 01:56:25

横須賀駅に到着すると

ぼくはキオスクの自販機に走った。

ミネラルウォータとコーラを買い

コーラのキャップを外してミネラルウォータで洗い

残りをボトルごとゴミ箱に捨てた。

クマの新しい帽子だ。

姫様の口元にかすかに笑みが戻ってきて

到了横須賀站后

我跑去了车站前的自动售货机

买了矿泉水和可乐

拧开可乐的瓶盖用矿泉水洗过后

把剩下的连瓶子一起扔进了垃圾箱。

是熊的新帽子

公主的嘴角隐约的回复了些笑容

 

そいつが消えてしまわないうちに、タクを捕まえた。

話では車で5分くらいの距離らしいから、一気にあの場所を目指そうと考えた。

タクの運転手は陽気な中年で

駅前の美味いラーメン屋とか安く飲める居酒屋の話をひたすら喋り続けてくれた。

願ってもないことだった。

余計なことを考えなくて済む。

ぼくは帰りにそこへ寄っていこうと彼女に言い、運転手の喋りにいちいち相槌をうち

たいして面白くもない冗談に声を出して笑った。

趁着那笑容还没消失,我拦到了车

听司机说开车到那里只要五分钟,便打算直接前往那个地方

司机是个开朗的中年人

一个劲儿地给我们介绍着车站前好吃的拉面店啊便宜的酒馆之类

真是求之不得

这样就不用想些有的没的了

我跟她说回去时去看看吧,逐一地附和着司机说的话

听着并不那么有趣的笑话笑出声

 

 

運転手がほんとうにここでいいのか?と言った場所は確かに公園だったけど

想像していた雰囲気とは随分違っていた。

そこは公園ではなくて神社だった。

まわりの空き地を盛り土で円形に持ち上げた感じの神社には

滑り台とブランコと模型のような背の低い木が数本あるだけだった。

鳥居は朽ちて色がほぼなくなっていたし、ひどいことに傾いていつ倒れてもおかしくない状態。

「送到这里真的可以吗?」司机这么问的地方确实是个公园

但和我想象的氛围相差甚远

那里不是公园而是神社

周围的空地用土垫起来的圆形感觉的神社里

只有滑梯秋千和像模型一样的几根矮矮的树木

牌坊腐朽了,颜色几乎全部脱落,最糟的是还倾斜着,不知道什么时候就会倒下

 

 

滑り台に砂場はなく、ブランコにはブランコが下がってなかった。

「ここでいいのかな?」

と訊いた。

彼女はこくりと頷いた。

ぼくは彼女に手を引かれて歩いた。

足下は暗くて木ぎれとかプラスチックのゴミが散乱しているようで

ここが人の記憶から置き去りにされている場所なんだとわかった。

滑梯没有沙坑,秋千的下面也没有垂着秋千

「是这里吗?」

我问道

她微微的点头

我牵着她的手走着

脚下一片昏暗,似乎到处散乱着塑料的垃圾和树枝

我明白了,这里是被人从记忆中遗忘的地方

 

明かりも音もなかった。

澄んだ空気のせいで星と月がやけにくっきりと見える。

はき出した息が白い雲のように月に重なって、姫様は流れる影。

ずっとずっと長いこと、彼女は渋谷の夜の闇の中で出口を失って苦しんでた。

だからここにある暗がりなんてちっとも怖がってない。

彼女の気配まで闇に溶けこんでしまったとき、ぼくはなぜかちょっと安心した気分になった。

上手くいえないけど、彼女がここへ戻ってきたことを後悔してるようには思えなかったからかもしれない。

彼女が溶けこんだ暗がりを、ぼくも怖いとは感じなかったからかもしれない。

没有光亮也没有声音

清新的空气让星星和月亮清晰可见

口中呼出的气体像是白色的云一样和月亮重合,照射出她的影子

长久以来,她在涉谷夜晚的黑暗中因迷失了出口而痛苦着

所以与那相比这里的黑暗一点都不令人害怕

连她的气息都融进这黑暗里的时候,我不知怎的稍微有些安心了

虽然表达不出来,但我觉得或许她对回到这里并不感到后悔

可能是因为,她所融进的黑暗我也并不感到害怕的缘故吧

 

551 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   sage 投稿日:04/10/02(土) 01:58:14

苔に覆われてしまった水道の蛇口。

風が砂をどこかへ持ち去ったあとに残った砂場だった場所の窪み。

首のなくなった狛犬。

高さの半分から下のすべての樹皮を失った樹。

そのぜんぶに思い出があると彼女は言った。

缶蹴りをやるときの陣地があの樹の生えてる場所で、

苔藓遍布的水龙头

因为风把沙子带到别处,原本是沙坑的地方留下的凹陷

失去了头的石狮子

下半树皮全部剥落的树

这些全部都有过去的回忆,她说

那棵树是踢罐子时的阵地

 

子供達がつかまって回転するものだから、あの樹は樹皮を失ってしまった。

でも、こうやってまだ生きてるんだと、春にはしっかり芽吹くための準備をしているんだと

感心したように言った。

あの夏。

彼女の弟もここで鬼ごっこやら、缶蹴りをやって走りまわったんだろうな。

彼女だってきっと同じことをやったんだ。

ぼくらはお互いの距離を狭めるでも拡げるでもなく

因为孩子们抓着环绕着树转圈,那棵树才没有了树皮

但是,竟然还好好地活着,还在为了明年春天能长出新芽而准备着

她感慨般的说道

那年夏天

她的弟弟一定也在这里玩捉迷藏,踢着罐子到处跑吧

她肯定也同弟弟一样

我们之间的距离既不缩小也不扩大

 

闇の中で等間隔を守りながら狭い境内を彷徨った。

やしろの崩壊もひどいものだった。

子供達の遊び場所としての機能もとっくに失われていて

いまでは幽霊の噂を提供するくらいしか使い道がなさそうに見えた。

歩くと不気味な音を立てる床板に気をとられていたけど

何かのはずみで見上げた天井はちょっとした驚きだった。

見事に彩色された古い絵の数々。

黑暗中保持着等间距在狭窄的院落中徘徊着

神社破败的很厉害

早已失去了作为孩子们游乐场所的机能

现在看起来除了能提供一些幽灵怪谈之外似乎没有其他用途了

虽然注意力被踩上去发出让人不舒服声音的地板吸引了

不知怎的无意间抬头看到的天花板让我有惊讶

漂亮的描绘的古画

 

 

そのほとんどは間仕切りの格子だけ残して滅茶滅茶に破壊されている。

でも、それが新ピカだった頃の派手さは容易に想像できた。

欠落した部分は、目を閉じた彼女の唇が魔法のように正確に復元してくれた。

黒い牛。

神官と黒い袈裟のたくさんの僧侶。

たくさんの雲。

荒れる海面。

龍。

そして太陽。

其中大部分被破坏的只剩下格子

但,很容易能想象出当时的华丽

欠缺的部分,通过闭着眼睛的她口中的叙述,像魔法一样正确的复原了

黑色的牛

神官和穿着黑色袈裟的众多僧侣

很多云

波涛汹涌的海面

以及太阳。

 

 

彼女は太陽が描かれた天井板の一枚を指さして、はあっと白い息を吐き出した。

あの太陽。

朱に塗られた一枚の板。

ぼくは彼女の顔を見た。頬につたって流れるきらきら光る水滴を見た。

きっと何かを思い出したんだろう。

あの板には何かがあるんだろう。

ぼくはあちこちに散らばるガラクタとゴミの山の中から、物干し竿を探しだしてきて

力任せにその天井板を打ち抜いた。

她指着画着太阳的一块天花板,哈地呼出白气

那个太阳

被涂成红色的一块天花板

我望着她的脸。看到了顺着脸颊流下的晶莹的水滴

一定是回忆起了什么吧

那块天花板有什么呢

我从四处散落的破烂和垃圾山中找到了一根晾衣杆

用力地捅向了那块天花板

 

大量の埃といっしょに、あっさりと板はやしろの床に落下した。

古いデザインの缶コーヒーの空き缶といっしょに。

彼女はその空き缶を拾い、指先でつまんでくるくるまわして確認したあと

ゆっくりと声を立てずに泣きはじめた。

「やっと帰ってこれたよ。ヒロ」

彼女はそう呟いたけど、ヒロがぼくのことなのか弟のことなのかは分からなかった。

彼女はぼくの手を握って静かに震えるように細かく、白い息を吐き続けた。

天花板与大量的灰尘一起,落在了神社的地板上。

连带着老式包装的罐装咖啡

她捡起那个空罐子,用手指拎着翻转确认了之后

慢慢地默不作声地哭了起来

「我终于回来了哦。弘」

她嘟哝着,不知道弘指的是我还是弟弟

静静的握着我的手像是颤抖一般,不断地呼出白色的气息

 

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鹳

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Comments
已有 3 条评论 新浪微博
  1. Devilsarms

    回忆篇

    2016年12月15日 08:08来自iPhone 回复
  2. 被妹妹甩了的样子的家伙

    已经转向鬼片了么……

    2016年12月15日 01:47来自移动端 回复
  3. 炤炤穆穆

    看得好难受,写得真好。

    2016年12月14日 18:28来自移动端 回复
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