『长篇故事・2ch』我和宅与公主殿下(九)
263 名前:70 ◆DyYEhjFjFU 投稿日:04/09/03(金) 18:36
彼女が出発してすぐにオタからメールがあった。
忘れちまってたよ。昨夜はいろいろありすぎたし。
她走之后没多久,宅就发来了邮件
我给忘了。昨晚事情太多了
>まだ探偵ごっこですかヒロくん
>君をそんなに魅了してやまない嬢様はきっととびきりの美人と判断します
>見ただけで射精しちまうとか。おっと失礼。
>画像アップよろしく。希望が聞き届けられない場合は
>返信もありませんのでどうかご理解のほどよろしくお願いいたします
>又是侦探游戏么弘君
>我认为能让你那么迷恋的小姐肯定是个大美人儿
>光看着就能射精什么的。哦这真是失礼
>照片拜托了。我的希望没有被传达的情况
>回信也不会有,还请理解
頭が痛くなった。弟といいオタといい。
話をしてると、いつも何かしら面倒なオマケがついてくる。
オタは無慈悲だ。ことこういうことに関しては。放っておけばまずレスはない。
仕方ないから初めて姫様に会った晩、渋谷のどこか、たしかホテルに向かう途中の路上、
自販で買ったコーヒーを飲む彼女を撮った画像を送った。
头好痛,不管是弟弟还是宅
只要跟他们说话,总会有些麻烦的事接踵而来
宅是冷酷无情的。像是这种事情。如果放任不管的话他真的会不回我
实在是没办法,只能把第一次见公主的晚上,涉谷某处,记得好像是去宾馆的半路上
拍下来的她正喝着在自动售货机买的咖啡的照片发了过去
ケータイの画像だし、写りはよくない。
不自然な強い影のせいで、彼女があまり美人でないように見える一枚。
オタはすぐに興味をなくして、レスをよこす。
ぼくのほうが一枚上手ってこと。
送った途端、早くもレスが来た。これには驚いた。
毕竟是用手机拍的,照的不太好
这是因为不自然的影子的关系,看上去不太漂亮的一张
宅马上失去了兴趣,回复了我
也就是说还是我棋高一招
刚发完,回复就来了。这真是吃惊
>ヒロくん。ぼくが芸能界に疎いと知ってて適当な一枚を送ってきたのでしょうか
>どこかのサイトに転がったアイドル写真など興味ありません
>嬢様の画像を希望します
>それでも尚わたくしめを愚弄なさるおつもりならば、金輪際返信はないものとご理解ください
>弘君。你是明知道我对娱乐圈不了解才随便给我发了一张的么
>我对这种不知道从哪个网站找来的偶像照片没有兴趣
>我想要的是,那位小姐的照片
>即使如此还想愚弄我的话,我是绝不会回复的还请理解
264 名前:70 ◆DyYEhjFjFU 投稿日:04/09/03(金) 18:39
頭がいたい。すぐにレスを返す。
头好痛。我马上回复他
>嘘じゃないよ。ほんもの。さ、早く情報希望。あの3枚のgifはなんだった?
>没骗你啊。是真的。快点,我想尽快知道。 那三张gif是什么?
オタから。
宅
>あせってもらっては困るよヒロくん
>まだこっちの条件に答えてもっらてない
>ほんものというならあと2枚別アングルを所望
>你着急我也很困扰啊弘君
>你还没有答应我这边的条件
>你说的如果是真的的话我还想要两张其他角度的
だめだ。意地になってる。どうもこういうところが大人気ない。オタの悪いところだ。
とはいえ送らないではレスもない。絶対に。
缶コーヒーを持って笑ってる彼女の画像。
それから決定的な、ぼくとふたりで写ってる画像の2枚を送った。すぐにレスが来た。
不行了。开始固执起来了。这种地方不让人喜欢。这是宅的缺点。
虽然这么说但如果不发的话他又不会告诉我。绝对的
她拿着咖啡笑着的照片
然后发了两张决定性的,映照出我和她两个人的照片发了过去。回复马上就来了
>嬢様幾ら?おれも買う
>つか、めちゃめちゃいい女。おれも好きになった
>これじゃ不公平だ。おまえはおれに分けのわからん何かを突然送りつけてくる
>おれは必死になって解読する。おまえだけ得。おれは損。こんな馬鹿な話があるか?
>小姐多大?我也要买
>话说,超级好的女人。我也喜欢上了
>这太不公平了。你突然给我发过来些不知所谓的东西
>我拼命的解读。受益的只有你。我吃亏。有这么荒唐的事吗?
だめだ。相手にするのはやめた。
ポットに1杯だけ残った最後のコーヒーをすする。すごく美味い。
カーテンを開けて部屋から見える都内の風景を眺めた。
鳥が飛んでて、申し訳程度に緑もあって、そんなに悪くない。
不行了。先不理他了
我喝着壶里仅剩的一杯咖啡。非常美味
拉开窗帘眺望从房间可以看到的都内风景
鸟儿们飞翔着,点点绿色点缀其中,一切让人感觉并不坏
ウインカーを点滅させながらゆっくりとカーブを進む車。
雨が降り始めたせいで、足早に歩くサラリーマンの黒い点。
風景を眺めてると、姫様との数日がまるで嘘のように思えた。
頭の中で、風景から人の動きを線で結んで切り取ってみる。
闪烁着转向灯缓慢行驶的车辆
因为下起了雨,快步走着的上班族的黑点
眺望着这风景,与公主殿下在一起的这几天简直就像一场梦
脑海中,试着从风景中将人的动作用线连接剪下
もちろんそこから何かを拾ってくるほど、ぼくは頭がいいわけじゃないし
閃きに突然襲われる天才であるはずもない。
でも、高速で移動する点を眺めるのはぼくにはどこか息苦しかった。
ホテル壁面に遮蔽されて、動かない点。
それがいまのぼくだ。
当然我的脑袋并没有好到可以从中悟出什么
也不是那种灵感会突然涌现的天才
但,眺望着那些快速移动的点让我的胸口闷得有些喘不过气
被宾馆墙壁所掩盖的不动的点
那就是现在的我
姫様の中へ逃げ込もうとするぼく。気まぐれにぼくを求める姫様。
つよい風が吹いて、大きなぴかぴかの窓に雨粒を叩きつけた。
雨粒は人を結ぶ線と重なって、頭のなかで弾け飛んだ。
ああ、そうだ。
ぼくには奥の手、オタが目の色を変えて飛びつくワイルドカードがあったんだ。
想要逃到公主怀中的我。 因为心血来潮而渴求我的公主殿下
风刮的很大,雨点大颗大颗地敲打在窗子上
雨珠与连接人们的线重合,在脑海中飞溅
啊啊,对了
我还有一张底牌,可以让宅为之变色的百搭牌
>オタ。君はたしかぼくが持ってるエアジョーダンに興味があったよね
>企業プレミアム
>邪魔だから捨てようかと思ってたとこなんだけどさ
>宅。我记得你好像对我手里的空中飞人乔丹有兴趣吧
>公司发的奖金
>因为很占地方我正想着要不要扔了它呢
効果はてきめんで、すぐにレスがあった。
效果拔群,他马上回复了我
>もうすこしお待ちください
>分かり次第すぐにお送りします
>请再稍等一下
>搞清楚后马上给您发过去
オタのことだ、どうせ放っておいたんだろう。
毕竟是宅,肯定早被抛到脑后了吧
273 名前:70 ◆DyYEhjFjFU 投稿日:04/09/04(土) 00:05
最寄駅の改札を出ると、彼女はもう来ていて
駅前のパン屋のカフェでコーヒーを飲んでいた。
パン屋のガラスに貼られた大きなロゴを通して、ぼくに手を振った彼女。
こういうときって、不思議にすぐ気づくんだよな。
会計は済ませてあるのか、彼女はすぐに腰掛けてたストールから降りると
足早に店から出てきた。
出了离我最近车站的检票口,她已经来了
在车站前的面包店的咖啡厅里喝着咖啡
透过面包店窗户上贴着的巨大logo,她正朝我挥着手
这种时候,总是不可思议地会马上察觉呢
不知道是不是已经结过账了,她将系在腰上的围巾解下
快步从店里走了出来
ぼけっと立ったまま彼女をみつめるぼく。
白いコート。キャラメル色の細い、踵の高いブーツ。長く降ろした髪。上品な化粧色。
心底驚いてしまった。
デートクラブから呼び出されてくる女の軽い匂いなんてどこにも残ってなかった。
はじめて会ったときの子供っぽさも、酔いつぶれてホテルまで運んだときのだらしなさも
昨夜泣いた可哀想な姉としての彼女もどこかへ消えて
近づき難いどこかのお嬢様が目の前にいた。
過去を詮索するなんてとんでもない。どこか存在感のない綺麗さ。
我呆呆地立在那里看着她
白色的大衣。细细的鞋跟很高的焦糖色长靴。长长的散落下来的头发。优雅的妆容
打心底震惊了
约会俱乐部叫出来的女人的那种轻浮感消失得无影无踪
初次见面时的孩子气,醉倒被搬到宾馆时的邋遢样
昨夜才哭过的可怜的姐姐,那样的她不知消失在了何处
在我眼前的是,高不可攀的某家大小姐
那是让人不敢窥探其过去,仿佛不存在于现实的美
ぼくはすぐに、彼女を家へ連れ帰ったときの
「家族全員にたいする悪影響とそのダメージ」について考えてみた。
上がりまくる親父。キョドる弟。
白いコートを着た雪女が室内を完全冷凍したみたいに、空気もろともカチンと凍りつかせるだろう。
大げさなアメリカ製カトゥーンの1フレームが間違いなく我が家に再現されるだろう。
ぼくらは連れ立って家へ向かった。
だって、そうするしかないもんな。
我试着想象把她带回家时
「对家人的恶劣影响和伤害」
兴奋不已的老爸。手足无措的弟弟
穿着白色大衣的雪女像是把屋子里完全冻结了一样,估计会连空气一起都哗啦哗啦的冻住
夸张的美国卡通的一帧,毫无疑问将在我家重现吧
我们结伴往家里前进
因为,只能那么做了呢
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(=_=)怎么感觉现在的糖越发甜膩。。。后面虐的就更惨。。。