『网络小说』Jobless・Oblige(七)
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2章 奴隷市場の悪を裁け
2章 制裁奴隶市场的邪恶
7話 過去の王女
7话 过去的王女
■ ■ ■
僕らは二年生になった。
進級時の成績は良かった。僕は武術でトップ、パックスは学術でトップだ。
それぞれ不得意な分野があるため、総合一位というわけにはいかなかったが、好成績であることには変わりない。
我们升上了二年级。
晋级的时候成绩不错。我是武术第一,帕克斯是学术第一。
我们都有各自不擅长的领域,所以并不是综合第一位,但还是改变不了成绩优秀的事实。
成績が良くても、パックスと二人の孤立した学校生活に変わりはなかった。
ただ、周囲の反応は少し変わったように思う。
不过成绩变好了,我和帕克斯被人孤立的校园生活还是没有变化。
只是周围的反应稍微有了点改变。
入学当初に感じていた、あからさまな敵視はほとんど感じられなくなったのだ。
彼らが無視し続け、僕らもまた彼らを無視したことで、彼らは僕らを空気のように扱うようになったのだ。
新入生からもそうした気配を感じない。
あるいは、単に僕らが慣れただけなのかもしれ い。
自分たちのことに邁進しているから、他人が気にならないだけかもしれない。
理由はわからないが、居心地はよくなった。
刚入学时感受到的明显的敌视基本没有了。
他们继续对我们视而不见,而我们也一样无视着他们,他们把我们当作空气一样对待。
新生也差不多的感觉。
可能只是我们已经习惯了被这样对待。
又或者是因为我们一直想着如何使自己“前进”,所以对其他人并不在意。
虽然不知道具体的理由是什么,但是心情变得更好了。
ただ一点、別の問題が持ち上がった。
但是却有一个新问题出现了。
それは、二年生になって少し経った、ある日の事。
一人の女生徒が、僕に近づいてきたのだ。
ふわふわの長い金髪をもつ、美しい子だった。
彼女は僕の前までやってくると、優雅に一礼をした。
那是在我们升至二年级后不久的某一天发生的事。
一个女学生接近了我。
她留着一头柔软的金色长发,十分美丽。
她来到我的面前,优雅地向我行了礼。
「ずっと遠くから見ておりました」
【我一直在远处看着你】
そんな言葉から始まる自己紹介。
彼女はアスラ王国の王の娘、すなわち正真正銘の王女様で、僕と同じ二年生だと言った。
她这么说道开始介绍起了自己。
她是阿斯拉王国的王的女儿,也就是说是真正的王女殿下,她和我一样是二年级。
入学当時、彼女は母より僕と仲良くするように言われていたそうだ。
しかしながら僕の髪の色と、体の大きさ、そして入学してすぐに喧嘩をして問題になったことから、とても怖く見え、接触を避けてきた。
でも最近は勉強熱心だし、とても穏やかそうな表情をしていることが多かったので、考えを改めた。
第一印象だけで避けていて申し訳なかった。
以後お見知りおきをください。
もしかすると、私たちは結婚することになるかもしれないので……。
好像入学的时候,她的母亲叮嘱过她,要她和我好好相处。
但是因为我头发的颜色,强壮的身体,还有入学不久就和别人打架等原因,她觉得我很可怕,一直不敢与我接触。
但是最近我开始热心学习,露出非常温和的表情的时候也变多了,所以她改变了对我的看法。
仅凭第一印象就对我避而不见,为此感到很抱歉。
以后还请多指教。
而且我们将来可能还会结婚……。
彼女は一方的にそう言って謝罪をした後、僕の返事を待たずに一礼をして、去っていった。
她一方面地这么说着向我谢完罪后,没有等我回复就行了一礼离开了。
結婚。
そのキーワードには驚きもあったが、納得もした。
结婚。
听到这个词的时候我很惊讶,但也能理解。
僕の父は、権力者だ。
だからこの世界最大の国であるアスラ王国の王とも、当然のように親しい関係を築いている。
アスラ王国の王は、僕の父とさらに親しい関係になりたいらしい、
あるいは逆に父が、かもしれないが。
ともあれ、そういう関係にあれば、当然ながら子供同士を結婚させよう、なんて話も上がってくるものだ。
我的父亲,是权力者。
所以和这个世界上最大的国家阿斯拉王国的国王也构筑了良好的关系。
阿斯拉王国的王,也希望能和我父亲的关系更上一层楼。
或者反过来说,父亲也是这么想的吧。
总之,要是变成那样的关系的话,让自己的孩子们联姻这样的提议必然会出现。
最初に槍玉に上がったのは、兄だった。
僕の兄アルスはアスラ王国にもよくいる赤毛で、赤髪の母によく似た凛々しい顔をしている。
そんな兄と、アスラ王国の王女とを許嫁に……という話もあったらしい。
でも結局、兄は別の相手を見つけ、成人すると同時に結婚してしまった。
そのため、その話はお流れとなった。
最初被选中的人,是我的哥哥。
我的哥哥阿鲁斯有着一头在阿斯拉王国也常见的红色的头发,还有一张和红发妈妈很像的威风凛凛的脸。
这样的哥哥,好像和阿斯拉王国的王女有着婚约……的传闻。
但是结果,哥哥找到了别的对象,成人的时候就和那个对象结婚了。
所以,和王女的婚约便不了了之了。
父はそんな兄を許したが、上の姉のルーシーが兄の行動に対し「父の期待を裏切った」と立腹していたのは憶えている。
僕は裏切ったとまでは思わなかったが、姉の不機嫌さを見てか、兄の行動があまり正しいとは思えなかった。
まあ、それはさておき。
兄がダメなら、次に槍玉にあがるのは、次男であるこの僕というわけだ。
権力的な問題で我が家からは男子を、アスラ王家からは女子を、それぞれ出したいようだから。
父亲原谅了这么做的哥哥,但是我记得大姐露西却对哥哥的行为感到很生气,她指责哥哥【背叛了父亲的期待】。
我并没有觉得哥哥这么做算是背叛,但是看到姐姐那不开心的样子,也觉得哥哥做的事并不是那么正确。
嘛,这些先放一边。
哥哥不行的话,那接下来就轮到身为次男的我了。
因为权力方面的问题,各自从家里选出一个孩子,我家是男孩,阿斯拉王家是女孩。
僕は父からは何も言われていなかった。
誰と結婚しろとも、誰と結婚するなとも。
しかし、彼女は母親からあれこれと言い含められているようだった。
だから、僕に声を掛けてきたのだろう。
父亲什么都没有对我说。
让我去和谁结婚也好,我要和谁结婚也好。
但是,她的母亲好像把这些都告诉了她。
所以,她才来找我的吧。
とはいえ、やはり唐突に結婚などと言われれば、困惑せざるを得ない。
不过,突然说什么要结婚的,果然只会让人困扰。
「いい子だと思うよ」
【我觉得她是个好姑娘哦】
戸惑う僕に、パックスはそう言った。
帕克斯对困惑的我说。
「髪の色で無視してたのに?」
「本質はそこにはないよ。彼女は緑色の髪からくる印象で君を嫌っていたわけじゃない。ただ怖かったんだ」
「そんなに怖かったかな?」
「ああ、入学当初の君は、怖かったよ。僕の目から見てもね」
【因为我头发的颜色无视了我?这样也算是好姑娘吗?】
【那不是她的本质啊。她不是因为你的头发是绿色的就讨厌你,只是害怕你而已】
【有这么吓人吗?】
【是啊,刚入学的你很可怕啊,连我也这么觉得】
パックスは肩をすくめ、おどけてみせた。
でも確かに、入学当初の僕は、怖かっただろう。
自覚はなかったとはいえ、父の威光をかさにきて、正義の味方になりたいと言いつつ暴力を振るっていた。
理解し難い、怖い存在に見えただろう。
帕克斯耸了耸肩,开玩笑道。
但是确实刚入学的我,很吓人吧。
虽然我没有什么自觉,但是借着父亲的威势,说着要成为正义的伙伴,然后行使暴力。
在他人看一定是个很难理解,很可怕的存在吧。
「普通なら、そのまま無視を続けるけど、彼女は近づいてきた。その気になれば、婚約が決まるまで君と接触しなくてもよかったし、婚約の可能性についても言う必要はなかったのにね。正直者だ」
【普通人的话,应该会继续这么无视你,但是她自己过来找你了。只要她想,在确定婚约前不和你接触也可以。也没必要告诉你你们之间可能会有婚约。她是个正直的人呢】
そう言われると、そんな気がしてくる。
这么说来,好像的确是。
「僕らのように親が権力を持つ者は、いずれ誰かと結婚しなきゃいけない。なら、やっぱりいい子と結婚したいよね」
【像我们这样父母握有权柄的人,总有一天得和谁结婚。如果是这样的话,果然还是想和一个好姑娘结婚啊】
パックスのその言葉は、少し沈んでいた。
帕克斯的这番话,稍微有点无奈的感觉。
「もしかしてパックス。君にも許嫁がいるのかい?」
「ああ、いるらしいよ。顔も見たことないし、避けられているけどね」
【难道说,帕克斯,你也有未婚妻?】
【嗯,好像有。不过还没见过,好像被避开了】
その言葉で、彼の周囲は敵だらけという言葉が思い出された。
きっと彼の妻は、結婚した後も彼の味方にはならないのだろう。
听到这,我回想其他之前说过的,周围都是敌人。
他的妻子在和他结婚后,也一定不会站在他这边的吧。
「そういえば、その王女様の名前、なんて言うんだって」
「えっと、確か……サリエル」
【话说那个王女殿下的名字,叫什么来着的】
【唔,好像是……萨莉艾尔】
サリエル・アネモイ・アスラ。
それが彼女の名前だった。
萨莉艾尔・阿内莫伊・阿斯拉。
这是她的名字。
■
サリエルは、その後も事あるごとに僕に話しかけてくるようになった。
萨莉艾尔之后一有机会就会找我说话。
とはいえ、彼女の好む話題は、あまり僕の得意なものでもなかった。
花やお茶、お菓子や動物の話題。
犬の話題だけは、僕の実家にも犬がいるということもあって、少しははずんだが、それだけだ。
会話はすぐに途切れた。
但是,她喜欢的话题,并不是我擅长的方面。
都是些花啊茶啊、点心啊动物的话题。
只有关于狗的话题,因为我家也有狗,所以稍微有点来劲,但也就仅此而已。
对话总是很快就结束了。
サリエルは会話につまると、困ったような顔をしてもじもじとした後、「では、失礼します」と言って去ってしまう。
僕は彼女を引き止めるでもなく、それを見送ってしまう。
そんなやり取りが、何度も続いた。
每当没话题了,萨莉艾尔便会露出困扰的表情,扭扭捏捏一阵后留下一句【那么,我先告辞了】就离开了。
我也从未挽留过她,只是目送她离开。
这样的情况重复了许多次。
「君の方からも話題を振ってあげないと」
【你也得找点话题啊】
パックスにはそう言われたが、簡単なことではなかった。
我被帕克斯这么说过,但这并不是件容易的事啊。
「そうしているつもりなんだけどね」
【我也是这么想的啊】
僕の好きな話題は、相変わらずだ。
英雄譚、冒険譚。
幼い頃に聞いた、父や母、師匠達の様々な武勇伝。
戦いの話ばかりだ。
但是我喜欢的话题,和以前一样。
英雄传,冒险故事。
小时候听到的父亲、母亲还有师父们的各种各样的故事。
都是些战斗故事。
しかし、そういう話をすると、今度は僕が一方的に喋ることになる。
サリエルは熱心に聞いてはくれるし、相槌もうってくれる。
わからないことがあれば、質問もしてくれる。
でも、それが表面的なもので、興味を持っていないことは、なんとなくわかった。
但是一聊到这方面的话题,这次就变成了我单方面的说话了。
萨莉艾尔会很热心地听着我讲,也会点头。
有不明白的地方也会提问。
但是,这只是表面上而已,我隐约地可以感觉到她对这些没有什么兴趣。
ついでに言えば、彼女は人が死んだりする話が苦手だった。
一度、父と祖父が高難度の迷宮に潜った話をしたことがある。
迷宮に囚われた母と祖母を助けるために、父と祖父は仲間たちと協力しあい、どんどん奥へと進んでいく。
道中で母は助け、最終的には祖母も助かる。
だが、祖父は迷宮の主との戦いで死んでしまうのだ。
父はそのことを悔み、深い悲しみに捕らわれるも、母の助けで立ち直り、家へと帰る。
辛く苦しい話だが、父は必ず最後に「どんな苦難や悲しいことがあっても、前に進むことを忘れてはいけないと学んだよ」と教えてくれる。
良い話なのだ。
顺便,她不太喜欢听那些有人死了的故事。
我曾讲过父亲和祖父攻略了一个难度很高的迷宫的故事。
为了去救被困在迷宫里的妈妈和祖母,父亲和祖父与伙伴们齐心协力,不断朝着迷宫的深处前进。
途中救下了母亲,最终祖母也获救了。
但是,祖父在和迷宫守护者的战斗中死了。
父亲为此很懊悔,被悲伤击溃,但最终母亲帮助父亲重新振作起来,一起回了家。
虽然是个悲伤的故事,但是父亲每次讲起,最后必定会说【无论遇到多么痛苦多么悲伤的事,也不要忘记向前走哦】。
所以我觉得这是一个好故事。
でも、祖父が死んだくだりまで話すと、サリエルはとても気分の悪そうな顔で、「すいません、もう聞いていられません」といって、去ってしまうのだ。
最後まで聞かず、悲しい所で物語を止めてしまうのだ。
そこで止めれば、悲しいままで終わってしまうというのに……。
但是,在我讲到祖父死了的时候,萨莉艾尔的脸色就变得非常的差,对我说【对不起,我已经听不下去了】然后便离开了。
她没有听到最后,故事停留在了一个悲伤的地方。
若是停在这种地方,那这故事就会真的变成一个悲伤的故事了啊……。
きっと、僕と彼女は相性が悪いのだと思う。
でも、相性が悪いだけであって、サリエルが悪い子でないのはわかる。
でも結婚したいとまでは思わない。
もしかすると、案外なにか、共通に楽しめる話題が見つかれば、仲も進展するかもしれないけど、見つからないから、困っている。
所以我想,一定是我和她的不投缘吧。
但是只是两个人不合拍而已,我知道萨莉艾尔不是一个坏孩子。
但是我并没有想和她结婚的想法。
可能,要是能找到什么两个人都感兴趣的话题的话,关系可能会有所进展吧,但是就是因为找不到,所以我才感到困扰。
とにかく、悩ましい相手だった。
总之,她对我而言是一个很让我心烦的人。
女のあしらい方がうまい兄にでも聞ければよかったのだが、兄はとっくに卒業してしまい、父の仕事を手伝いはじめていた。
王立学校を主席で卒業した優秀な兄だが、てんてこ舞いになるほどの激務だそうだ。
そんな忙しい兄に、時間を割いてもらってまで相談するのは、控えられた。
虽然去问下擅长应付女性的哥哥可能就解决了,但是哥哥早就已经毕业了,开始帮着父亲干活。
以王立学校首席的身份毕业的优秀的哥哥,结果也被工作搞得手忙脚乱的。
让这么忙的哥哥空出时间陪我商谈,我可做不到。
だから僕とサリエルの関係は、なんとも半端なままだった。
所以我和萨莉艾尔的关系,就这么不温不火的保持着。
また、サリエルと接触するようになっても、僕とパックスが孤立している状況に変化はなかった。
むしろ、孤立の度合いは大きくなったように思う。
另外,虽然萨莉艾尔和我接触了,但是我和帕克斯被人孤立的情况还是没有变化。
不如说孤立的情况还更严重了。
僕がサリエルに近づいたことで面白く思わない生徒もいた。
それこそ、サリエルとの縁談が持ち上がりそうな、名家の出の男子だ。
彼らは僕がサリエルと接触をし始めると、今までの態度を一変させ、嫌がらせをしてくるようになったのだ。
だが、それは長くは続かなかった。
サリエルの取り巻きの女子たちが動いたからだ。
有些学生看到我和萨莉艾尔走得很近感到不快。
都是可以向萨莉艾尔提出相亲请求的名门贵族的男生们。
他们看到我和萨莉艾尔接触后,一改以往无视到底的态度,变得开始会对我恶作剧了。
サリエルは王女ということもあって、多くの取り巻きがいた。
アスラ王家の上級貴族に名前を連ねる、名家の子女たちだ。
彼女らはいつもサリエルの近くにいて、サリエルのやることなすことを肯定した。
サリエルはまさに花という感じで、彼女らの中心で笑顔を咲かせ続けた。
遠目から見ていると、きっとサリエルには、お世辞と本音の区別も付かないのだろうと思えるほどに、笑顔が絶えなかった。
身为王女的萨莉艾尔,身边也有很多跟班。
阿斯拉王族的上级贵族们的子女。
她们一直围在萨莉艾尔的身边,一直肯定着萨莉艾尔的决定。
萨莉艾尔简直就像是花朵一样,在她们的中心绽放着笑容。
萨莉艾尔一直在笑着,甚至到了让在远处观望的我开始想,她一定没办法分清客套话和真心话吧的程度了。
そんな取り巻きたちは、僕らに近づいてこなかった。
代わりに「彼らに話しかけて良いのは、サリエル様だけ」というルールを作り出したのだ。
僕らに近づいてくる者は、それが誰であれ、取り巻きたちの攻撃の対象となった。
サリエルと縁談がきてもおかしくないような名家でも、関係なかった。
サリエルの取り巻き連中の女子たちの家の力も強かったし、数の力も多かったからだろう。
那些跟班们,不会接近我。
反而做出了【能和他们说话的,只有萨莉艾尔殿下】的规则。
接近我们的人,无论是谁,都会变成跟班们共攻击的对象。
哪怕是能向萨莉艾尔提出相亲的名门也一样。
应该是因为萨莉艾尔的跟班们的家庭背景也很强大,而且还有数量上的优势。
それは決して、僕らを守るため、正義感からきた行動ではなかったはずだ。
自分たちの崇拝するサリエルが、男子の底辺とお付き合いをしていると見られると、自分たちの価値が下がるとか、そんな思惑もあったはずだ。
あるいは、彼女が「母親から言いつけられて」という言葉を聞いて、王家の憶えをめでたくするための思惑の者もいたはずだ。
とにかく、取り巻きたちはサリエルを特別扱いしていたし、その特別な存在が特別じゃない存在と接触するのが嫌だった者もいるだろう。
这绝对不是为了保护们,因为正义感而引发的行动。
一定有人看到自己崇拜者的萨莉艾尔和男生中最底层的人有交往,觉得自己的价值也被贬低了。
又或者听到了她说【被母亲大人叮嘱过了】,非常在意王家一举一动的人。
总之,跟班们把萨莉艾尔当作特别的存在,肯定不愿意看到这样特别的存在和不是特别的存在的我们接触的人吧。
なんにせよ、決まりは絶大だった。
僕らを敵視していた同級生たちは取り巻きたちに排除され、今まで以上に近づいてこなくなった。
ただ、空気のようには扱われなくなった。
目立ったのだ。
无论如何,这条规则的影响力是极大的。
原本敌视我们的同级生被跟班们排除,比以前更不和我们接触了。
只是,不像以前那样把我们当作空气了。
现在的我们很显眼。
僕らのことを知らず、興味もなかった者たちも、遠巻きに見てくるようになった。
一年生の頃、僕に対し家柄を笠に居丈高な態度を取っていた先輩も、目をそらすようになった。
教師も、なんだか腫れものを触るような扱いをするようになった。
王家の威光というやつなのだろう。
原本那些不认识我们,对我们没有兴趣的人,也会在远处旁观我们。
一年级的时候,借着自己的家世对我们趾高气昂的前辈,现在看到我们也会避开目光的接触。
老师好像也是小心翼翼地和我们接触。
果たしてそれが良いことなのか悪いことなのか、僕には判別がつかないし、興味もない。
どのみち、状況としては今までと、そう大きく変わらないのだから。
ただ、サリエルとの関係をどうすべきか。
彼女とどう接するべきか。
それだけが悩みの種だった。
这一转变究竟是好是坏,我没办法判断,也没有兴趣。
反正现在的这个状况,和以前并没有什么特别大的改变。
只是和萨莉艾尔的关系该怎么办。
该怎么对待她。
只有这个让我烦恼。
「まだ婚約も可能性の域を超えていないんだろう? なら、普通に友人として接すればいいのさ」
【现在还没有确定你们之间会有婚约吧?那就当作普通的朋友来对待不就行了吗】
パックスはそう言ったが、サリエルは僕の知る女性とは大きくかけ離れていた。
あんなにか弱く、今にも手折れそうな女性は、見たことがない。
近いのは、一番下の妹のクリスだろうか。
花とか、キラキラしたものが好きな妹で、冒険譚や武勇伝を聞くと、つまんないと怒る。
サリエルは、怒ることすらしないが。
帕克斯是这么对我说的,但是萨莉艾尔和我之前遇到过的女性完全不一样。
我从未见过那么柔弱,好像一碰就会坏的女性。
硬要说的话,可能比较接近最下面的妹妹克丽丝吧。
喜欢花还有亮闪闪的东西的妹妹,听到冒险故事或勇武传就会喊着无聊而生气。
虽然萨莉艾尔连气都没有生过。
一番遠いのは、下の姉のララだろう。
彼女はがさつで適当に生きていて、常にサボることか、誰かをおちょくることを考えている。
でも不思議と馬があった。
サリエルが下の姉みたいな感じだったら、これほど悩みはしなかっただろう。
最不像的是二姐拉拉吧。
她总是随心所欲地活着,脑子里一直在想着该怎么偷懒,去捉弄谁。
但是不可思议的是,我和拉拉姐很合得来。
要是萨莉艾尔像拉拉姐一样的话,那我也不用这么烦恼了吧。
「そうしてみるよ」
【我试试好了】
僕はそう言ったものの、サリエルとの関係は改善しなかった。
彼女の取り巻きは「普通の友人」として接することを良しとしなかったし、彼女自身もそれ以上の関係を望んでいるようだったからだ。
だとしても、相性の悪さは変わらず、中途半端さも変わらぬままだった。
我虽然这么说了,但和萨莉艾尔的关系并没有改善。
她的跟班们并不愿意看到我把萨莉艾尔当作【普通的朋友】来对待,她自己好像也希望我们之间的关系能更进一步。
但就算这样,我们还是不投缘,还是和之前一样保持着不温不火的关系。
しかしながら、僕とパックス。
二人しかいなかった学園生活に、サリエルという人物が入ったのは間違いない。
可愛らしい女の子の出現は、灰色の学園生活に、淡い花を添える形となった。
僕は孤立していたが、女の子が嫌いなわけではないのだ。
婚約するかもしれないとか、王女とか、そういう要素があるため素直にとはいえないが、可愛い女の子とお近づきになりたいという気持ちはあったのだ。
気持ちだけで、進展はしなかったが。
但是我和帕克斯。
原本只有我们两的校园生活里,一个名叫萨莉艾尔的人介入了进来这点并没有错。
可爱的女孩的出现,让灰色的校园生活,多了点花的点缀。
我虽然被人孤立,但并不讨厌女孩。
因为可能会有婚约什么的、身份是王女之类的要素存在,所以并不能说很坦诚。
但是我确实是有想和可爱的女孩走得更近的想法。
但只是有这样的想法,并没有实际的进展。
パックスやサリエルとの奇妙な関係は続いた。
パックスと一緒にスラムを見に行ったり、サリエルを交えて三人で談笑したり。
色んなことがあった。
けど、関係に大きな変化は無かった。
我和帕克斯还有萨莉艾尔的奇妙的关系依然继续着。
和帕克斯一起去贫民窟,和萨莉艾尔还有帕克斯一起三人聊天。
发生了许多的事。
僕とパックスは親友のまま。
僕とサリエルは、相変わらずぎこちないままだった。
我和帕克斯还是挚友。
我和萨莉艾尔,和以前一样继续着不温不火的关系。
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